ホームページの新規制作でやってはいけないこと
大事なホームページ制作だからこそ失敗したくないですよね。
ホームページ制作はドメインやサーバ、プログラミングの専門的な知識はもちろんのこと
どういったサイトにするか目的は何かなど多方面で考慮すべきことがたくさんあります。
その中でも「これはやってはいけない」といったセオリーもあります。
ここではホームページ制作にあたって最低限やってはいけないこと、避けた方がいいことをまとめています。
ホームページ制作時にはぜひこれからご紹介する観点をチェックしてより良いホームページが出来ましたら嬉しく思います。
目次
1. ホームページの構想が固まっていない
ホームページを制作する際に大切なのはサイトを作る目的や意味、どんなサイトにしたいかの構想です。
目的が曖昧だと「どんなページが必要なのか」「どんな機能が必要なのか」も曖昧となっていまい要件定義も難航してえいやっで制作したはいいものの後から「こんなはずじゃなかった」とホームページ制作に失敗してしまいます。
例えばWeb制作会社に依頼した場合に制作後に変更が可能であればまだ良いですが、変更するとさらに料金が発生する場合は予算の関係で中途半端なホームページのまま運用を開始せざるを得ない結果になっては元も子もありません。
要件定義もそうですが、最初の構想を固める段階からホームページ制作のプロに入ってもらい相談しながら構想を練ることをおすすめしております。
2. Flash等を使う
やってはいけないことの2つ目はFlash等を使うことです。
Flashに限りませんが、非推奨になりうる機能やユーザーが特別な設定をしないと閲覧出来ない機能を使うのは基本的には避けましょう。
ユーザー全てが設定をしてくれるとは限らず折角のコンテンツも表示されなくては意味がありません。
事前にサポート終了や非推奨になることが判明している機能はなるべく使わない様にもしくはすぐに代替出来る様に制作しましょう。
3. 音声やアニメーションを多用する
ホームページを開くと豪華なアニメーションが流れる、動画が再生される。
アニメーションや動画は見る人を引き付けるので効果的に使えばテキストが画像よりも効果があります。
しかしホームページ自体が何度も訪れる性質のものであれば、毎回同じアニメーションや動画を見せられて見終わるまで先に進めない作りになっているとどうでしょうか。
アニメーションや動画を見る・見ないの選択を選べ時に毎回強制的に見せられると確実にユーザーは嫌になり離脱率もそれだけ高まります。
本来の目的を見失って派手なアニメーションを入れることが、カッコいい動画を見せることが目的にならない様に気を付けたい所です。
また同じ様に音声にも気を付けましょう。
ユーザーはどんな環境でホームページを閲覧しているか分かりません。
YouTubeなど動画サイトを見た後にホームページに訪問しているかもしれません。
イヤフォンで音楽を聴いているかもしれません。
そんな時に有無を言わさずホームページを開いたら音楽が鳴ったらどうでしょうか。
これまた確実に迷惑以外の何物でもありません。
音声を使うとしても初期は音がならない様にする、再生ボタンを押すまで自動で流れない様にするなどユーザーへの配慮が必要です。
アニメーションや動画を使うならユーザーの利便性が落ちない様にしましょう。
4. スマホ対応やクロスブラウザを意識していない
BtoCやBtoBに限らずスマホ対応は必須です。
ホームページやWebサイトは今やPCでの閲覧に限らずスマホやタブレッドなど様々な端末で閲覧されます。
さらに使用しているブラウザもIEやChrome、Safariと複数あり端末とブラウザの掛け合わせはそれこそ数多くあります。
そこに端末やブラウザごとのバージョンも出てくるため全環境に対応するのは現実的ではありません。
しかし放置していては「スマホだと見れないホームページ」「IEでしか見れないホームページ」が出来上がり、折角の事業機会を逃すことにも繋がります。
「ここまでは対応する」という方針を決めてその範囲内は表示崩れや機能が使えないなどが起こらない様にホームページ制作を進めてみましょう。
5. SSL化やセキュリティを考慮していない
ホームページはページによっては個人情報の受け取りや送信が発生します。
それだけでなく悪意ある攻撃がホームページやサーバに悪影響を及ぼす可能性もあります。
SSL化をしてセキュリティ向上を図ることやPOSTやパラメータを受け取る際のバリデーションなど最低限のセキュリティ対策は必須です。
実際にセキュリティ向上を図ろうとすると専門的な知識も必要になりますので、出来ればホームページ制作の専門家に見てもらい安心安全なサイトを目指しましょう。
6. 共有ドメインを使用している
事業で活かすホームページなら必ず独自ドメインを使いましょう。
共有ドメインは最悪サービスが終了すればドメインを使用出来なくなることや様々な制約もあります。
例えばブログは共有ドメインなどのブログサービスを使い、ホームページは独自ドメインを使用するなど分ける運用はありと言えます。
ホームページは会社の顔でもあります、ぜひ独自ドメインを取得して運用していきましょう。
7. 無料のレンタルサーバを使う
ドメインと同じ様にサーバは有料のものを使いましょう。
規模にもよりますが、自社でLinuxを立ち上げて構築作業をする必要はなくAWSやGCPや有料のレンタルサーバなど用途に応じて使い分けましょう。
ドメインもサーバも無料のものは趣味で使用するには良いですが、事業としての活用を考えるのであれば有料でも品質が安定しているサーバを選びましょう。
8. 技術にこだわりすぎている
ホームページは事業にとっての何かしらの目的を達成するためにありますよね。
認知向上や、集客のため、採用のため目的は様々です。
技術力があれば出来ることの幅が広がり、色々な施策が実現出来ます。
但しあくまでも技術は目的を達成するための手段であり、最新の技術を埋め込むことが目的ではありません。
技術にこだわりすぎるあまりに目的を忘れない様に技術のポートフォリオにならない様に注意が必要です。
9. 一昔前のSEO対策をしている
SEO(検索エンジン最適化)は日々有効な施策が変わります。
Googleのアルゴリズム変更と共に必要な施策も変わります。
それにも関わらず一昔前に流行ったSEO対策をしていませんか。
有料リンクを買いあさる、不自然なくらいキーワードを埋め込む...。
昔はダミーサイトを大量に作りそこからホームページへのリンクを飛ばすなんて方法もありました。
SEOのトレンドも変わるからこそ、Googleだけでなくユーザーは何を求めているのかを考えたホームページ制作を心掛けたいですよね。
10. 必要な機能を制作していない
構想や要件定義とも重なりますが、ホームページは何かしらの目的があって制作されます。
目的を達成するために最低限必要なページや機能があるはずです。
お問い合わせを頂くことを念頭に置いているのにお問い合わせフォームが設置されていない。
サービスの情報がない、活用方法がないなど。
どんなに綺麗なホームページが出来ても必要となる機能が存在していなければそれはホームページ制作失敗とも言えます。
どんな機能が必要なのかを構想段階または要件定義の段階で洗い出してみましょう。
11. 保守性が高い作りをしていない
ホームページは育てていくものです。
どんなに構想を練っても、追加機能や更新作業は必ず発生します。
その時に保守性の高い作りになっていないとどうなるでしょうか?
メニューに1つ追加したい、コンテンツを増やしたい、〇〇の機能を追加したい。
後々機能を追加することを想定していない作りだと想定以上に工数がかかる、そもそも実現が出来ないなどの状況も考えられます。
家と同じで土台がしっかりしていればその上に様々なものを築き上げることは可能です。
しかし無理な作りでツギハギで制作していると、もはやリニューアルした方が早い...なんてことにも
後悔しない様に失敗しない様に専門家と一緒に先々を見据えた制作を行いましょう。
12. 不具合対応の体制を整えていない
ホームページやシステムは必ずと言っていいほど不具合やバグが起きます。
その時に誰がどう不具合やバグを解消するのか、不具合がすぐに治らない場合、すぐにお知らせ文言を表示出来る様な仕組みになっているか。
ホームページを制作する時に一緒に不具合対応を考えておきましょう。
ホームページは制作してお終いではないからこそ不具合時の対応を考えていないのはやってはいけないことの1つに上がります。
13. 社内の方が兼業で取り組む
ホームページ制作はフロントエンド、バックエンドの知識からドメイン、サーバ設定、セキュリティまで幅広い知識が求められます。
専門のシステム部、開発部を設けて専任で取り組むべきです。
それを社内の方が本業の傍らで兼業で取り組むことは慣れないことに取り組む大きなストレスにもなります。
またいきなり1から覚えて制作することもおすすめしておりません。
ページ数が多いことや覚える範囲も広いため途中で制作がストップして完成しないままになる可能性が高いです。
考慮すべきことが多いからこそ専門家と一緒に取り組んでみましょう。
14. ひとりの担当者にまかせきりになっている
社内でホームページ制作を進める場合にはひとりの担当者にまかせきりにならない様に気を付けましょう。
制作自体が大変で負担が高いという事もありますが、同時にホームページのノウハウが属人化するリスクがあります。
例えばホームページを改修したい、サーバの設定を変えたい場合にひとりの担当者しか把握していないことは大きなリスクに繋がります。
出来れば更新手順や必要なノウハウをドキュメントにまとめたり最初から複数人で担当して属人化しすぎない様にしましょう。
15. 用途にあった制作会社を選んでいない
Web制作会社にはそれぞれ強みや弱み、得意とする事業規模があります。
大企業向けのプロジェクト型の案件が得意な制作会社、中小企業向けに親身になって制作するのが得意な会社など。
ホームページを制作するなら用途にあった適切な制作会社を選びましょう。
大企業向けの制作会社が予算をあまりかけられない案件でも上手く制作出来るとは限りません。
逆に少人数での制作が得意な会社が、大勢が関わるプロジェクト型で上手く制作出来るとも限りません。
有名だから、実力があるからと制作会社を決定すると後々後悔する可能性もあります、まずは制作しようとするホームページの性質や予算、規模をしっかりと定めて適切な会社を選びましょう。
16. 料金形態をチェックしていない
ホームページはオーダーメイドな所が大半です。
そのため料金も制作会社によってまちまちで対応してくれる範囲も異なります。
料金だけ見て制作会社を選ぶこともまた失敗に繋がります。
「料金は安いが、必要な機能をお願いするとオプション料金を請求される。」
「よく見たらホームページ制作までが対応範囲で運用はやってくれない」
「不具合が起きた場合の対応は別料金だった」
発注してから後悔の無い様に事前に料金や対応内容をよく聞いてみましょう。
17. ホームページを育てるつもりがない
ホームページやシステムは完成してからがスタートです。
ユーザーの状況を見ながらコツコツと改善が必要になります。
ホームページを制作しておしまいと思っており育てるつもりがないのもまた失敗に繋がります。
例えば本業が忙しくホームページの運用に時間を割けない場合はコンテンツに日付を表示しない方法も考慮した方が良い場合もあります。
更新が半年に1度のペースにも拘わらず新着情報等に日付が出ていると「このサイト全く更新されていない、本当にやっているのかな」と不信感を持たれることもあります。
お店と同じで日々の営業状況から陳列を工夫したり仕入れやPOPも工夫しますよね、ホームページも全く同じです。
改善してこそ育ててこそなので、長い目で見て育てていきましょう。
18. 不明点、疑問点を聞ける環境がない
ホームページを新規に制作する場合の一番やってはいけないことは不明点、疑問点を聞ける環境がないことです。
社内・Web制作会社での制作に問わず困った時に気軽に相談が出来ない環境はリスクが高く出来れば避けたい所です。
「ユーザーからページが閲覧出来ないと連絡が来ている。」
「お問い合わせフォームが動いてない」
「セキュリティソフトが危険なページって言ってるけど」
「ちょっとここが気になるんだけど」
ちょっとしたことからクリティカルなことまで気軽に相談出来る体制を予め用意しておきましょう。
ホームページは育てていくもの!
ホームページ制作で最低限やってはいけないことをまとめました。
細かく言うと文字の大きさはペルソナを基にしたユーザーによって調整したり画像を圧縮して速度を向上してと沢山出てくるでしょう。
しかし現時点でどんなに完璧に制作しても時代と主にトレンドや必要とされる要素は変わります。
肩ひじ張りすぎずにまずは少額でも制作してみることから始めてみましょう!